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進撃の巨人を考察してみた

最新の解釈!『進撃の巨人』の謎や伏線を全て解明するべく日々更新中。あらすじ・ネタバレはご了承ください。「今にして思えばこういう意味だった」という解説を第一話から順に書いていきます。

001 二千年後の君へ 全てが詰め込まれた伝説の第一話

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001 二千年後の君へ 全てが詰め込まれた伝説の第一話

進撃の巨人 第一話について最新の解釈を発表します。ここだけの話も盛りだくさん。第一話では7つの謎を考察します。

物語に散りばめられた数々の違和感

あなたは進撃の巨人の第一話を読んで違和感を感じませんでしたか?

おそらく何か引っかかる部分がたくさんあったのではないでしょうか。

何か引っかかったあなたは鋭い感性の持ち主です。

ギリギリ無視できるレベルの違和感が散りばめられているので、多くの人は軽くスルーしてしまいます。

あなたの感じた疑問をスッキリ解消すべく、これから考察を進めていきましょう。

「二千年後の君」とは誰なのか

まずタイトルの「二千年後の君へ」。


(『進撃の巨人』第一話より)
この二千年とは何のことなのか、第一話を読むだけではサッパリ分かりません。

第122話でようやくヒントが得られます。第122話のタイトルは「二千年前の君から」。

その第122話をヒントにして読み解くとこうなります。

  • 「二千年前の君から」=二千年前に初めて巨人の力を得た「始祖ユミル」から
  • 「二千年後の君へ」=暦 845年のエレンへ

これもまだ(仮)です。もしかしたら「君」というのはどちらも「ユミル」かもしれないし、どちらも「エレン」かもしれない。

いや、どちらも第二人称ということは第三者目線。しかも「君」というのは「主君」という意味もある。

「二千年前の王から二千年後の王へ」という意味かもしれない。

もしくは未来の継承者の記憶をめぐる「進撃の巨人」たちの対話なのかもしれない。

「進撃の巨人」の継承者は未来の継承者の記憶を見ることができます。

だから「二千年前の『進撃の巨人』から」「二千年後のグリシャへ」と読める。

第一話の時点では「進撃の巨人」の継承者はグリシャ。

グリシャというのは「この物語を始めた人物」とたびたび表現されているので、ありうるかと思います。


(『進撃の巨人』第88話より)
ハッキリ解明したら改めて追記します。

エレンの見た夢が意味するものは?

ウォール・マリア内へ薪拾いに出かけたエレンは、大きな木の下で居眠りをしてしまいます。

まず、そんなところで居眠りをすること自体が不自然。

エレンが道端で居眠りをする描写は、その後一切ありません。もしかしたら気絶させられたのかも。

そこでエレンは夢を見ます。


(『進撃の巨人』第一話より)
「いってらっしゃい」。ミカサにどこかへ送り出される夢。

現実のミカサに起こされたエレンは驚きます。夢の中のミカサは髪の毛がもう少し長かったから違和感があったのです

普通なら、過去の記憶を夢で見たと考えるのが妥当。でもエレンは未来のミカサを見たのかもしれません。

「進撃の巨人」の継承者は過去に干渉することが可能ですからね。

この時のエレンも未来の何者かに何らかの記憶を見せられたのでしょう。

エレンはなぜ泣いたのか

昼間から居眠りをして夢を見たエレンは、目を覚ました後に涙を流します。

本人も夢の内容が明確に思い出せず、なぜ泣いているのか分かりません。

涙に関してはハンネスさんにもイジられます。物語の中でこれほどまでしつこく触れるということは、この涙には深い意味があるということ。


(『進撃の巨人』第一話より)
例え新人漫画家でも、意味のないことをここまでしつこく描写しません。

この時エレンが泣いたのは、誰かの記憶に影響されたからでしょう。

エレン自身はほとんど泣くことがありません。泣いたのはおそらくミカサの産んだ子供の記憶。

ミカサの子供が将来「進撃の巨人」の継承者となる。そしてその子供が、母親であるミカサと別れて旅立つ日の記憶をエレンが見た、ということではないでしょうか。

もしくはその子供がエレンを食った直後の感情に影響を受けて泣いたのかも。

2つ上の街とは?

この日グリシャは診療へ出かけます。

2つ上の街へ行くと行っていますが、この意味は何でしょうか。

今いるのはシガンシナ区。最も外側の壁であるウォール・マリアの更に外側に突出した小さな町。

(『進撃の巨人』第2話より)
一応そこはウォール・マリアに属しているので、2つ上の街というのはウォール・シーナの内部でしょう。王族や貴族の領域。

となると、船や馬を使ったとしても丸1日以上かかる長旅なのでは?

最初に超大型巨人が攻めてきた時にグリシャがすぐレイス家へ辿り着けたのは、この出張のおかげだったと考えられます。

もしくは出張というのは嘘で、始めからレイス家を目指して出かけたのかもしれません。未来のエレンに導かれて。

この辺りのグリシャの葛藤は第121話で詳細に描かれています。

レイス家の当主以外を全滅させて始祖の巨人を奪ったのは、全て未来のエレンの指示でした。そうすればエルディアが救われると言われたのです。

「これは父さんが始めた物語だろ」。

全てはグリシャが妹を連れて飛行船を見に行ったことから始まった物語なのです。

エレンの持つ自由への執着心の原因は?

エレンは異常なほど自由を求めています。壁の中に閉じ込められるなんて家畜と同じだと。

(『進撃の巨人』第一話より)
調査兵団への入団希望者は変人ばかりなので、そういう人間がいても不思議ではありません。だとしてもエレンの執着心は異常すぎる。

例えばエルヴィン団長は親の影響で、アルミンは本の影響で、それぞれ壁の外への強い探究心を持ちました。ほとんど個人的な興味のみが彼らを突き動かしています。

この二人のような学者気質のインテリならそうなってしまっても仕方がありません。しかし凡人はそんなことに興味を持たないのです。

実際問題、アルミンが悪ガキ達にどれほど説明しても誰も興味を持ちませんでした。むしろそれが原因でイジメられてしまいます。

エレンだけがアルミンの話に食いつきました。

エレンはもともと思考停止状態でボンヤリ生きてるような子供だったのですが。。。

(『進撃の巨人』第4話より)
アルミンの話を聞いてからエレンは覚醒してしまうのです。

それは学者気質の探究心とは全く違う種類の強い執着心でした。自由への執念。どう考えてもそれだけです。

自分が不当に閉じ込められていることを知って覚醒してしまう。

エレンは自由を奪うものが現れたら容赦なく手を下します。暦 844年にはミカサを襲った強盗を2人殺していますから。

(『進撃の巨人』第6話より)
そしてエレンはことあるごとにこう言います。「生まれた時からずっとだ」と。

つまりエレンは自由を求めて暴れまわるためにこの世に産み落とされた人間なのです。

何者かの意志によって。

おそらく奴隷のユミルの心の片隅にあった「自由になりたい」という願いが「進撃の巨人」を生み出し、長い年月をかけてエレンにたどり着いたのでしょう。

この考察が正しいかどうか、判明したらすぐに追記します。

エルヴィンは、いつ団長になったのか?

この日、調査兵団が壁外調査から帰ってきています。

100人以上が出掛けて20人未満が帰還。ボロボロです。

女型の巨人・アニが無垢の巨人を大量に引き連れてシガンシナ区へ向かって走ったことが影響しているのかもしれません。

(『進撃の巨人』第96話より)
そうでなくても調査兵団はいつも大量の犠牲者を出し続けています。

この時の団長はキース・シャーディス。

そしてこの日、キースは団長の座をエルヴィンに譲ります。

(『進撃の巨人』第71話より)
エルヴィンはかなり優秀な団長というイメージがありますが、決して経験豊富というわけではなかったようですね。まさに天才。

一方、シャーディスは戦死することもなく、訓練兵を鍛え上げる鬼教官となりました。挫折と絶望によりその頃はもう髪の毛もすっかり抜け落ちてます。

超大型巨人は本当に壁を壊したのか?

厳密に言うと、超大型巨人は壁を壊していません。壊したのはあくまでも「門」です。

ウォール・マリアの壁の外に突出したシガンシナ区の「門」です。

超大型巨人といえども、そう簡単には壁を壊せません。

当の本人も本当に壁を壊せるのかどうか不安に思っていたことが、後に分かっています。

(『進撃の巨人』第96話より)
だからより確実に壊せそうな「門」を狙ったのでしょう。

すべて1日の出来事

第一話は非常に事件が多い。それがたった1日の出来事なのが驚きです。

・エレンとミカサが薪を拾いに行く
・エレンが居眠りして夢を見て泣く
・飲んだくれハンネス達と言い争いになる
・調査兵団の帰還を見物する
・母親に調査兵団入団を反対される
・父親が地下室を見せると約束して出掛ける
・いじめられているアルミンを救出する
・超大型巨人が現れて「門」を破壊する

まさに「長い1日」だったでしょう。

このあとさらに第二話では
・母親が食われる
・エレン・ミカサ・アルミン3人でウォール・マリアを脱出
という展開。

1日に事件が起きすぎているような気がしますが、時代の大きな転換点として作用している特別な日だと言えるでしょう。

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進撃の子犬

あらゆる意味で斬新さの光るこの作品をもっとたくさんの方々に知ってもらいたい。そして奥深さに気づいていない方々に新たな楽しさを発見してもらいたいという思いで日々更新しています。

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